<オスグットとは?>
➡成長痛と間違われやすい症状ですが、実際には成長期の子供に発症するスポーツ障害です。膝のお皿の骨から下へ、3本~4本分の指を横にした位置(脛骨粗面)の痛みと腫れ(骨の隆起)を主訴とする症状が出現します。発症の多くは、バスケットボール、バレーボール等のジャンプ動作の多い競技ですが、野球、陸上競技、サッカー等様々な競技で見受けられます。
<オスグットの可能性のある症状>
- 屈伸すると膝下や太ももが痛む。
- 階段の上り下りがつらい。
- 正座が出来ない。
- 膝のお皿の下(脛骨粗面部)が突出してくる。
- 膝のお皿の下(脛骨粗面部)を押すと痛む。
- ランニングやジャンプ動作時に膝が痛む。
<オスグットの原因>
➡オスグットの原因は「大腿部の筋肉の萎縮」というのが、最近では広く知られるようになりました。膝を伸ばす動作は、大腿部前面にある「大腿四頭筋」が収縮し、膝のお皿の下の「脛骨粗面」を引っ張ることで可能となります。しかしながら、「大腿四頭筋」の伸縮性が何らかの原因で損なわれると、大腿部が伸ばせない状態になってしまいます。その為、膝を曲げようとすると、伸びない大腿四頭筋が収縮し膝蓋腱付着部(脛骨粗面)の成長軟骨部を無理に引っ張り続けることで骨が次第に突出して、更には剥離してしまう場合もありますので注意が必要となります。
<オスグットの治療>
◦運動直後のアイシング…初期段階からの炎症を防ぐことが重要で、運動直後のアイシングは、特に炎症を抑える効果があります。
◦足関節の柔軟性を保つ為のストレッチ指導(特に足関節が深く曲げられるように)…足関節の柔軟性が失われた状態でランニングやジャンプ動作を繰り返すと、着地時の衝撃を膝の筋肉(大腿四頭筋)の一瞬の突っ張りで止めるしかなく、その為膝への衝撃を出来るだけ軽減させる為には、足関節の柔軟性がとても重要になります。
<トレーニング方法の紹介>
ゴムチューブを使った、足首周りの筋肉のトレーニング方法を3種類紹介します。
<腓骨筋>
↓
かかとはつけたまま外に開きます。
<前脛骨筋>
↓
足をまっすぐあげてください。指が反らないようにしましょう。
<後脛骨筋>
↓
足首を下に向けたまま内側にけるようにします。
◦大腿四頭筋の柔軟性を保つ為のストレッチ指導。
◦ウォーミングアップとクールダウンの徹底。
◦テーピングやサポーターの利用。
スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。