中・高校生のスポーツ選手に多い怪我㊹…熱中症

◦熱中症とは

➡高温な環境が原因となって生じる障害の総称で「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」の4つに分類されています。

熱失神
炎天下にじっと立っていたり、立ち上がったりしたとき、運動後などに起こります。皮膚血管の拡張と下肢への血液貯留のために血圧が低下、脳血流が減少して起こるもので、めまいや失神(一過性の意識消失)などの症状がみられます。足を高くして寝かせると通常はすぐに回復します。
熱けいれん
汗には塩分も含まれています。大量に汗をかき、水だけ(あるいは塩分の少ない水)を補給して血液中の塩分濃度が低下したときに起こるもので、痛みをともなう筋けいれん(こむら返りのような状態)がみられます。下肢の筋だけでなく上肢や腹筋などにも起こります。生理食塩水(0.9%食塩水)など濃い目の食塩水の補給や点滴により通常は回復します。
熱疲労
発汗による脱水と皮膚血管の拡張による循環不全の状態であり、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などの症状がみられます。スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給することにより通常は回復します。嘔吐などにより水が飲めない場合には、点滴などの医療処置が必要です。
熱射病
過度に体温が上昇(40°C以上)して脳機能に異常をきたした状態です。体温調節も働かなくなります。種々の程度の意識障害がみられ、応答が鈍い、言動がおかしいといった状態から進行すると昏睡状態になります。高体温が持続すると脳だけでなく、肝臓、腎臓、肺、心臓などの多臓器障害を併発し、死亡率が高くなります。死の危険のある緊急事態であり、救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっています。救急車を要請し、速やかに冷却処置を開始します。

参考ページ:日本スポーツ協会サイト

◦熱中症の症状と重症度分類

熱中症の症状と重症度.png

◦熱中症に対する現場での対処方法

  1. スポーツ活動を中止し、涼しい場所やや足を高くして寝かせ,水分を摂取させる為に移動する(できれば空調が効いた部屋)
    やや足を高くして寝かせ、水分を摂取させる
  2. 以下の症状の場合は救急車を要請する
    意識や反応がおかしい、自力で水分摂取ができない、時間経過とともに症状が悪くなるなどの徴候があれば、救急車を要請し病院へ搬送
  3. 救急車到着までは、以下の方法で周囲の人間が協力し、体の冷却に努める
    冷水で体表面を濡らし、板やタオルで送気する。体表面の水分が蒸発したら、また冷水で濡らし送気する。 これを繰り返す。首や太ももの付け根、腋の下をアイスバッグで冷却する。

◦熱中症を防ぐコツ

気温に注意する

熱中症に関して言えば、気温 28 度以上が警戒域となります。31度以上の環境下では、リスクが高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避けましょう。35度以上の環境下では、運動は原則中止です。
参考:(公財)日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)

無理をしない

「体調が悪いのに無理をした」「レギュラーになりたくて無理をした」「試合本番なので無理をした」。ケースは様々ですが、無理に運動をすると熱中症が重症化しやすくなります。熱中症を避けるためには、無理をしない・させないことが大切です。

服装に気をつける

なるべく薄着を心がけ、通気性の良いものを着用します。速乾性のウエアなどは、汗が乾くのが早く体温を奪いやすくなるため、おすすめです。防具をつけるスポーツでは、休憩中に防具や衣服を緩め、できるだけ熱を逃がしましょう。

休憩は頻繁に

夏場のスポーツ時には、15~20分に1回の休憩でも少なくありません。休憩は「上昇した体温を下げる」「水分を補給する」の2つの目的を意識しましょう。風通しの良い日陰で涼むだけでなく、冷たいタオルで汗を拭ったり、着替えたりすると、より体温を下げやすくなります。

汗を補うための水分補給

熱中症における水の使い方は2通りあります。そのひとつが飲み水。失われた汗を補うイメージで、0.1~0.2%の塩分を含んだものをなるべくこまめに飲みましょう。温度は5~15度程度の冷たすぎないものが吸収が良くおすすめです。

水を使ったクールダウン

もうひとつの水の使い方が、体を冷やすための水。激しい運動のあと、冷水に浸かって体温を下げる「クールバス」のような水の使い方が、最近では認められてきています。そこまでできなくても、ホースなどを使って、顔や体を冷やすことでもOK。練習のあとは、火照った体を冷やし、体温を下げることで熱中症を回避しやすくなります。

参考ページ:クリティアの熱中症予防より


スポーツ障害による怪我は、仙台市泉区八乙女の「泉の杜整骨院」へご来院下さい。

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